アジア・ユーラシアMV小特集
アジア・ユーラシア地域のミュージックビデオを特集します。ポピュラー少なめ。解説もできないのが多いですが、面白いのもあると思うのでぜひお試しあれ。
1 Gabber Modus Operandi - Dosa Besar
大晦日に来日もしました。欧州はじめ世界ツアーをしている、今をときめくインドネシア・バリのグループ。ミュージックビデオだと思いますが、地域の伝統行事らしい祭りの映像がひたすら流れています。子供たちがのたうち回るような激しい踊りを見せていますね。とはいえ解説はここが限界です。
2 Meuko!Meuko! - 都市念佛法會 Metropolitan Sutra Gathering
台北は最近ノイズを背景に(90年代からアバンギャルド芸術の一部としてノイズがありました)様々な表現が出てきています。その一人。激しいビートの音楽に、台湾の文化的表象が重ねられて独自性が形づくられています。この音楽と映像で、最近は中国やヨーロッパ各地のツアーに登場中。映像はメディアアート集団naxs.corp.
3 落差草原 WWWW / Prairie WWWW -【符號學 Semiotics】Conceptual Video
おなじく台北から。かなりフリーキーでトライバルな、オルタナティブ・ロックの作風のバンドです。去年来日しました。個人的には「レッド・クレイオラ・ミーツ・トライブ」という感じでしょうか。サイケの要素もふんだんにあります。
4雀斑樂團 Freckles 不標準情人 Imperfect Lover ft.Leo王
台湾に偏っていますが、最近は毎月、来日しているリン・イーラーが2018年に出した曲。すでにシティポップをやっていて、この時点で完成しているように思えます。16年にアジアンミーティング・フェスティバルで来日、17年くらいから、欧米の動向も視野にシティポップに取り組んでいたようでした。このバンドはすごく人気があって、たいへん見ごたえのあるライブの模様も貼っておきます
雀斑-愛的大逃殺 https://youtu.be/bZx0SJHkr7E
5 The Observatory - August Is the Cruellest
同名のバンドが幾つかありますが、シンガポールのバンド。ガムラン+ロックのようなこともやりますが、ここではストレートにソニックユースのその後を想像させるギター主体のオルタナティブロックをやっています。歌は英語で、ロックが現代音楽をも突き抜けて包容力があることを、今一度確認させてくれます。いい曲。
6 Zagasan shireet tamga (Загасан ширээт тамга) - Эзэн тэнгэр мину
モンゴルのヒップホップです。社会・政治(大文字の政治ではなく、政治体制に翻弄されるところ)・文化まで、多面的に考えられた、しかしビジュアルも大変にインパクトがあり、独自の音楽にまで昇華したものと思います。おすすめ
7 Chunyin - 條款 Terms (Official Video)
香港で生まれ、シドニーで育ったというメディアアーティストの音楽作品。ビートミュージックに、同期した映像で、文字(漢字)の塊がうごめいていきます。たいへん魅惑的な作品です
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