亜熱帯でノイズ(ノイズ・フロム・インドネシア)

亜熱帯、東南アジアから、この数年、話題のノイズが相次いでいます。インドネシアで盛んなメタルから発展した、うるさい、やばい、こわい、てんこ盛りのノイズの世界が広がっています。個人的にも楽しんでいるところなので、ちょっと紹介してみましょう。

まずは、ドうるさいハーシュノイズから。ソダドサことクリスティナ・ウディアタマ。ジョグジャ・ノイズ・ボミング創設者の一人で、凶悪な演奏です

 

 

次は、インドラ・マヌス。すでにヨーロッパでツアーをしたりキュレーションをしたり、あとノイズを論じた著書もある、理論派ですがウルサいです

 

 

ではジョグジャ・ノイズ・ボミング。最初はメタラーが(インドネシアはメタルが盛んだそうです)勢いにまかせて、公園に集まって機材をブースカやっていたところからスタートしたと言われています。今も毎年フェスをやっていて、やっぱり路上でドギャーとやったりするらしく、初期衝動は失っていません。ここでは有名な、暴走バイクとの共演をどうぞ

 

最近イチオシなのがこの人です。読み方はわかりませんが、とにかく切れ味スピード破壊力、どれもすごいし、あと音源になると突然なぞの言語による超古代文明の遺物らしいタイトルがついていたりして、想像力もすごい。バリ島を中心に、ツアーやオーガナイズもやっているそうです(本当にイチオシなので、音源をたくさん買ってしまいました笑)。めちゃめちゃ切れ味のある去年のボミング・フェスの映像からどうぞ〜

 

最後に少し変化球を。二つ目に紹介したインドラ・マヌスは、いろいろなジャンルの演奏家たちと共演しています。とくにおもしろいなと思ったのはラップとのユニット。これで昨年は欧州ツアーをしたそうです。こちら

 

とりあえず、この辺りです。インドネシアでは、ジョグジャカルタでノイズが盛んで、とくにジョグジャ・ノイズ・ボミングは、適当にみんなで機材で遊んでいたところが始まりということで、機材を共有していて。誰でも好きに使ってノイズを演奏してみてくれ、みたいな感じでやっているらしいです。それで、次々に面白いのが出てくる。そんなところですかね