ノイズ fromチャイナ

 突然ですが、中国のノイズの動画を紹介してみたいと思います。ノイズというと、日本、欧州、アメリカなどかと思いきや、中国でもしっかりしたシーンがあり、また個性的な演奏家たちがたくさんいるんですね。恐竜のように巨大なイメージを音で作り出す人から、肉体性の強いパフォーマンス、インプロヴィゼーションまで、様々ですし刺激的です。ちょいちょいと覗いてみてください。

 

まずは梅志勇さんから。けっこう日本にも来ていて演奏の動画もあります。とりあえずドカーンとした音の世界がすごい。こちらをどうぞ 個人的には7分過ぎくらいからしばらくするあたりが、とくにおすすめです

 

 

 

次は、トーチャリング・ナースさんです。正体不明ながら上半身裸。顔を隠して体は隠していません。とにかく暴れまわる、肉体的なパフォーマンスが凶悪です。

 

 

 

南京とフランス・リヨンを拠点にするラオタンさん。WV Sorcerer Productionというレーベルでたくさん音源が出ていて、おそらくその運営もされているのだろうと思います。演奏はかなり渋い。音楽と非音楽の裂け目を進んでいくごとき音の魔術が見られます

 

 

とりあえず暴力的でやかましいのがKMKMKです。ディンチェンチェンさんは、これまた凶暴で、ごちゃごちゃ言わず凶悪なのがいいんだという時におすすめというか、最初から最後まで凶悪にごちゃごちゃと言っているというか。どうぞ 

 

 

最後に、インプロヴィゼーションとノイズのあわいを行く演奏家をご紹介。中国では昨年、デレク・ベイリーの「インプロヴィゼーション」が翻訳出版されたのですが、そこにも文を寄せるなど、ギターでの即興的ノイズ/ノイズ的即興を長く進めている方です。のたうつような音の中から、刺激的な音の軌跡が出現してきます 

 

 はい。これらの演奏家・演奏シーンは、主に上海と、あと南京が中心です。もちろんそこを外れて、北京でのライブ動画もたくさんありますが、それを言うなら欧州での演奏動画もたくさんあって、国際的に認知され活動していることが知れます。また、どうしても北京のシーンに注目しがちなところで、こういう上海など各都市の活動も興味ふかい。

そんなところでした