雑音フロム台北

新型コロナウイルスのせいで、3月頭に行く予定だった台湾旅行を見送ることになってしまいました。残念。

だからというわけではありませんが、台湾のノイズ動画をいくつか紹介してみたいと思います。台北のノイズシーンは、日本や、これまで紹介してみたアジア各域と少し違う感触があって、そのへんもお楽しみください。

 

まずは失声祭(Lacking Sound Festival)から。失声祭は、台北のノイズ世代が立ち上げたイベントで、アートや音楽の人がごっちゃになって作品を繰り広げます。とりあえず、何度も来日もしているツ・ニの動画から。なかなかかっこいい、し、機材もオリジナルで製作されています。どうぞ

 

はい。機材は、光を読み取るセンサーに照明を当て、そのデータを音に変換するものである、と聞いたことがあります。やや不確かですが、そのようなことをしていそうな感じもありますね

 

次は、女性のノイズ、として、パフォーマンスも兼ねた作品作りをするベティアップルをご紹介。彼女が使う機材はバイブレーター、いわゆる性器に挿入するアレですが、それを山のように束ねて振動を音に変えます。思うに、このパフォーマンスに対して共感する女性は非常に多いのではないでしょうか。一方で音もノイズの部分もあり(特に20分前後から)またクラブの要素というか、クイアなドラァグクィーン的な性格も見せます。華やかにして攻撃的なパフォーマンスの動画をどうぞ

 

 

そのベティアップルの友人でもあり、かなりの評論や翻訳もしているのが、DJ味王です。ちなみに右側の女性で、左の男性は香港のナーヴ。このライブは「DJ魔法陣」と題して、複数のノイズミュージシャンが連続して何時間も演奏を続けるもので、味王がオーガナイズ。レーザーが床に魔法陣のマークを形作りながら続けられたそうです。面白そう。

 

 

最後に、酸屋という場所の動画を。ここは、映像も音楽もなんでもありの場所で、主に運営をしている二人が映っている人たち。荒々しく手作りですが、ハウリングエフェクターをかませて、初期衝動的な雑音で遊んでいます。こういう場所も、東京にはあまりないように思うので、ちょっと紹介してみましょう。

 

 

ということで、台北から、いくつか動画でした。機材がオリジナルで、アートというかメディアアートの手法で作られていたり、あと、まあ女性が多いですね。台湾で、ノイズはまったく別の形に生まれ変わっているようでもあります。要注目。